大相撲夏場所、「大関・琴櫻」初V持ち越し 倉吉市民、パブリックビューイングで最後まで声援

 大相撲夏場所は26日、千秋楽を迎え、新小結・大の里が関脇・阿炎に勝って12勝3敗で史上最速、デビューから7場所で賜杯を手にしました。 祖父で昭和の名横綱・琴櫻のしこ名を襲名して初の土俵、念願の初Vを目指した大関・琴櫻は、終盤まで優勝争いに絡んだものの、前日、阿炎に痛恨の4敗目。祖父のふるさと倉吉市では、夕方から同市明治町の打吹回廊でパブリックビューイングを開いて「優勝決定戦」に最後の望みをつなぎました。

大の里が優勝を決めた瞬間、広田市長や応援団から大きなため息

 優勝のかかる大の里-阿炎戦。先代から佐渡ヶ嶽部屋一門を応援している鳥取県桜友会会長の広田一恭市長や、集まった市民らは固唾をのんで見守りましたが、あっさり押し出しで大の里が勝つと「あ~あ」と会場から大きなため息。

 それでも結びの一番、豊昇龍との大関対決では「がんばれ琴櫻」のパネルを手に声援。見事な小手投げで豊昇龍を破ると、「よく頑張った」「初場所に続き優勝争いに絡んだ。今度こそ」と大きな拍手がわきました。

気を取り直して最後まで声援。大関・豊昇龍に快勝すると大きな拍手と喜びの声

 また倉吉市出身の十両伯桜鵬は幕下天空海をすくい投げで下し、5勝目(6敗5休)。2日目に右腕を痛め、8日目からは新型コロナで5日間休場しましたが、十両残留が濃厚になりました。

 6月1、2日に倉吉パークスクエアを主会場に開かれる「第23回SUN-IN未来ウオーク」では、大相撲の琴櫻、伯桜鵬ら郷土力士の活躍を伝えるパネル展を倉吉未来中心のアトリウム内で開催する予定です。